こんにちは。佐賀伊万里オフィス2課の久野です。

今回は先日訪れたとあるコンサートのお話です。

 

コンサートが行われるのは小学校の図書室。

初めて行く小学校で、「図書室はどこだろう？」と

ドキドキしながら行くと、何と玄関を入ってすぐ下足室の前が

図書室でした。関係者の方が温かく迎えてくださったので

安心して会場に入れました。

 

30分弱のコンサートで、ピアノソロで3曲、最後には

結成20年のトリオ（ヴァイオリン、ピアノ、チェロ）で

1曲ご披露いただきました。

普段は楽器の演奏を直接聴く機会はありませんが、

美しい調べに心洗われるひとときとなりました。

また、演奏者の背面からピアノを演奏を見たので、

とても珍しいことだと驚きました。

 

今回のコンサートで使用されたピアノは約2年前に

修復プロジェクトが行われたそうです。

使えなくなった時期もあり、片隅に置かれていた

というお話でした。

ピアノがこの小学校に搬入されたのは、

なんと1926年（大正15年）とのこと。

当時の小学校や地域の有志が、

非常に教育や芸術文化に熱心だったようで、

「どうせ買うのであれば、一流の高級品を買おう」

と考え、一流の高級ピアノを海外から直輸入。

司会の方のお話によると、当時家1軒が建つほどの資金が

必要だったそうです。

今回初めて訪れたコンサートでしたが温かい雰囲気に

包まれており、楽しい時間となりました。

学校からコンサートのチラシを持って帰って来た時は

何の興味も持っていなかった子どもがコンサート終了後、

「明日のコンサートにも行きたい！」と一言。

どうやらこの短時間で心を掴まれたようです。

縁あって住んでいる地域のことを少しでも知ることは、

子どもにとっても良いことだなと実感しました。

 

ちなみにこのコンサートの情報は回覧板を見て知りました。

アナログな情報もまだまだ捨てたものではありませんね。