物価上昇と低金利の国

最近、ある為替ストラテジスト(投資に関する専門家)が興味深い話をされていたので

皆さんに共有したいと思います。

 

現在の日本は、名目金利が0の状態です。

名目金利0から物価上昇率4%を差引けば実質金利は▲4%と言う事になります。

 

即ち、皆さんが保有されている預金額は既に価値が4%減少している事になります。

一方、低金利は基軸通貨(例えばドル)と比べると金利差から円安を構成します。

円安になると、企業の輸出拡大やインバウンド需要を産みます。

現在の物価上昇は通貨価値の減少となり、企業の資産価値が上がります。

結果、企業の含み益も増加すると言えるのです。

 

企業の利益(EPS)×株主の期待(PER)=株価

 

この算式から、現在の日経平均株価の上昇は企業利益が出てきた証拠ではないでしょうか?

(新NISA利用者が増えた事も、影響がありそうですが…)

 

通貨価値が減少すれば企業の資産価値は上がり含み益も増加する。

そこで、企業利益の捌け口は自ずと賃金アップに繋がるのではないでしょうか?

値上げ(物価上昇)=賃金アップ

インフレに対するには、各企業の値上げと賃金アップがセットであるべきです。

利益を出せず賃金アップが出来ない企業は淘汰されるでしょう。

 

これらの事から、「物価上昇と低金利」も捨てたものじゃないと思いませんか?

 

 

税務3課 緒方でした。